こんにちは!
今回は、「鍼」「灸」「あんま」の東洋医学系の各療法の起源について簡単に書いていきましょう。
いずれも中国が起源です。
・鍼
最初は「ヘン石(へんせき)」と呼ばれる、石をキリ形またはクサビ形に磨いた鋭い石器を使っていました。
この石器で、痛い所を圧迫したり、化膿している所を切開して膿を出したり、瀉血などが行われていました。
これが始まりです。
後に金属の発明で、鍼が考案されて、今の形になっていきました。現在はステンレス製の鍼が多いですが、金・銀で作られた鍼もあります。
古代から現代にかけて普通にイメージする真っすぐに尖った細い鍼以外にも、
用途に合わせて(撫でるためや膿を出すためなど)色んな形の鍼が作られました。
・灸
お灸はご存知の通り、ツボや患部にもぐさを置いて火をつけることで熱を利用する施術方法ですね。
今では、お灸に「もぐさ」を使っていますが、
最初は、冷えて痛む部位を火のついた小枝や焼いた石で温めていたのです。
ここでも最初は石だったんですね。
もちろん、一般に売られている「せんねん灸」でも燃やしている部分はもぐさですよ。
・按摩(あんま)
「按」という字は「おさえる」、「摩」は「なでる」という意味があります。
これを使い分けて気血の流れを良くして、治療していくものです。
元々は痛い所を、なでたり、さすったりすることから始まったものです。
人間、痛い所に手を当てるのは自然ですからね。
最近は「あんま」ではなく「マッサージ」という言い方が普通ですよね。
一般の方には同じように感じると思いますが、実は違います。
参考までに、あんまは中国、マッサージはヨーロッパ、指圧は日本が始まりです。
この3つの違いについては、機会があれば、お話ししたいと思います。
時節柄、外出を控えている方が多いかと思います。
あまり身体を動かさないことで起こる肩こりや腰痛もあります。
また、精神的にもストレスがかかっているかと思います。
マスク越しにはなりますが、お話はゆっくり聞かせていただきます。
セルフケアで症状が取れない時には、
気軽に鍼灸マッサージ整体のてあて堂治療院へご相談くださいね。